教育・研修

5月より新体制でスタートした中途入職者研修。
2日間のプログラムで毎月開催しています。

昨年までは理念教育と現在進行形の取り組みを伝えるのが精一杯で、
年に2回行えれば良い程でした。
そんな状況では全職員が協同の苑の「理念」や「目標」を共有し、
ベクトルを合わせ進むことは難しいはず。そんなことから始まった新体制。 

 この研修を5ヶ月間担当させて頂き、30名の受講者とお会いしました。
そんな中私が感じたことは、受講生の皆様の向上心の高さや、
学ぼうという姿勢です。

今よりも良い介護をしたい!!早く先輩に追いつきたい!!
何より「ゲストに喜んで頂きたい」という思いがとても伝わってきます。

そんな皆さんと一緒にもっと良い介護ができる!!
すばらしいチーム、法人になれると思いました。 

                         (法人本部 教育担当)

7月5日に、新入職員3ヶ月研修を行いました。

4月1日~4日合宿研修から、3ヶ月ぶりに全員顔を合わせます。
教育担当としての私もドキドキheart01

みんな元気かな??
一杯の不安を抱えながら、現場に送り出したことが昨日のようで・・・・。

3ヶ月研修では、ケアプランについて、リスクマネジメント・心肺蘇生法・
そして、みんなの3ヶ月間を振り返るためのディスカッションを行います。

3ヶ月目は新人にとって大きな節目!!
仕事のしんどさ、楽しさやいろんな事が見えてくるころです。
先輩や同期と自分を比べ、「私・・この仕事に向いてるのかなぁ??」など
マイナスな気分になりがちです。

そんな時に少し現場を離れて、自分自身を見つめ直すことや、
仲間の声を聞いたりすると、良い刺激になります。

ディスカッションでは、3ヶ月前の自分自身と今の自分!
どう成長したのか?振り返ります。
進む速さは違えども、一歩一歩確実前に進んでいるのは事実です。
「成長」したことを自分で認め、そして仲間のことも認め、
プラスの言葉を掛け合います。

人間が一生懸命頑張る姿は周りに感動を与えます。
新人さんの一生懸命は、私にも、現場職員にも、
そして、ご家族、何よりゲストに伝わっています。

みんなの頑張りが良いケアにつながっていることに、
早く気づいてほしいと願うばかりです。

みんなの成長が今の私にとってはやりがいです。頑張れ新人!!

                                      ( 法人本部 教育担当 )

バタバタで、なかなかこの画面に向かえない日が続き、2週間以上が過ぎてしまいました。

 

12月19日にNPO法人 がじゅまる(特別支援教育ネットワーク)主催で開催された「第6回オープンセミナー『卒業後の生活は?~挫折からの復活~』」に参加してきました。

 

講師は宇都宮大学教育学部特別支援教育専攻教授の梅永雄二先生で、期待通りの面白くも深い内容のものでした。pen

梅永先生は、職業カウンセラーとして長年ご活躍され、約1,500人の方々と関わってこられており、かつては兵庫県でもお仕事をされていたとのことです。

 

講演は2部構成で、当事者のDVDを交えながら、第1部では梅永先生が発達障がい児・者の課題、なかでも就労上の課題、退職理由、児童期の育てられ方が就労に及ぼす影響、そして望ましい理解や支援について話され、第2部は会場からの質問に答えられ、その後ライフスキルについてのお話などがありました。

 

研修の内容を簡単にまとめますと・・・pencil

  • 就労支援に大切なのは、本人へアプローチのみでなく、地域差や時代など周りの環境を見る必要がある。
  • 就労支援では能力の前にニーズや気持ちのマッチングが無しにはモチベーションが続かないので、ジョブマッチングが大切であると言うこと。
  • また、支援者には、感覚の問題も含めて、企業の理解を得る啓発が求められること。
  • ソーシャルスキルが苦手な障がい特性を持った方がいらしゃるので、そこは本人に求めるのではなく、周囲がサポートすべきことであるということ。
  • ソーシャルスキルよりライフスキルが大切であり、支援者にはそこのチェックを適切に行うことが求められるということ。
  • 出来ない場合は援助を求めて良いので、そのスキルが必要であること。
  • 熱血支援者で「僕がいなくてはダメ」となる人は好ましくなく、「僕がいなくても大丈夫」と言える状態(環境)を作り出せるのが、望ましい支援者である。

 

大まかに言うと、このような内容であったかと思います(非常に雑なまとめ方です・・ごめんなさい)。

 

就労支援についての知識・経験とも浅い私ですが、今日学んだことを活かし、各関係機関との関係を強化しながら、就労を希望される方と雇用する側の双方が幸せになれるように少しずつでも進んでいければと思います。punch

 

 

また、第1部と第2部の間に、がじゅまるの理事さんたちが徳之島で講演をされた報告や奄美の豪雨災害に対する義捐金募集のお話もありました。

遠く離れた南の島に行ってお話をされたことで、少しずつ島の発達障がい児・者支援が動き出しているようです。その影響力に驚きました。shine

 

そして、夜は、何故か会員でもないのに懇親会にまでお誘いいただき、発達障がいのある生徒さん達の今後について真剣に考えておられる先生方の思いをお聞きすることができ、充実した一日になりました。ありがとうございました。beer

 

・・・前回「近いうちにJDDの報告を・・」と書きながら、出来てません・・・まとめなくては。 sweat01

利用者さんと外出とかもしたのに、それも更新ができず・・・反省しきりの年の瀬です。shock

(さつき・くすのきセンター長)

感覚統合研修

JDDネット年次大会(12月5日)の前日研修として、12月4日に開催されたSI(感覚統合)学会主催研修会に参加してきました。pencil

「明日から使える支援のヒント!~感覚統合の視点を特別支援教育に生かす~」というタイトルで、長崎大学大学院の岩永竜一郎先生がお話をされました。「神戸で岩永先生のお話が聞けるなんて・・・」と大喜びで参加です。up

期待通りの内容で、非常に分かりやすいお話でした。flair

毎度、不十分ながら、いくつかを紹介します。coldsweats01

 

まず、感覚過敏について。

自閉症の方の9割には感覚過敏があるという具体的な数値に驚きました。coldsweats02

感覚過敏とは、文字通り、聴覚・触覚・嗅覚・味覚などの感覚が他の人より過敏なことで、かつて話を聞いた方の中には聴覚では「多分30,000Hzの音も聞こえているだろう」という方がおられましたし、触覚では「雨が痛い」という方もおられ、その人にとっては生まれたときからの感覚であるため「みんな同じなんだろう」と思いながら、何年も過ごしてこられたということも多いようです。

この感覚過敏については、以前にも少し触れたことがありますが、「当事者にとっては非常に大きな問題で優先度が高い」にも関わらず、周囲はそれを問題としてとられえていないことが多く、非常に辛い状況を生みがちであるということがあり、この点についての啓発をしていくことが、今後の課題の一つであると思います。

逆に「低反応」というのもあり、ついつい周囲は「鈍い」と思いがちですが、実は「感じながらも表出していない」「過敏でフリーズしてしまっている」など、アピール下手の可能性もあるということでした。

 

また、身体図式など身体の感覚についてのお話もありました。

「自分の身体がわからない」・・・文字通り、自分の身体がどの位置にあるかどういう形をして、どっちを向いているかがわからないことで、そのようなボディイメージの未熟な人と自分の感情がわかりにくい人との間には相関関係があるようです。(いわゆる一般の人には想像がつきにくいことでしょうけど・・・)

 

同じく身体に関するものとして、自律神経の問題もあり、疲れやすかったり、体温調節が苦手で暑さに弱かったり、季節の変わり目に調子を崩したり・・ついつい周囲の者は「根性が無い」「わがままだ」ととらえがちですが、実際は脳や神経からのもので、精神論ではどうにもならないところです。 sweat02

そうなれば周囲に求められるのは、環境を整えることで不快刺激を遠ざけて安心感がもてるようにすることですが、忘れてはいけないのが「人も環境要因である」ということで、「声が大きい・多弁・声が高い」といったようなことで、シャットダウンされてしまうこともあるということです。wobbly

ここで「安心感」と書きましたが、安心感は過敏の軽減(逆に不安で高まる)につながるもので、「私たちが夜道だとわずかな刺激にでも反応してしまうようなものだ」との説明もありました。flair

また情動の安定のために刺激を求めることもあり、その場合はむやみに止めないほうが良いとの説明もありました。 danger

つらつらと思い出すままに書き連ねましたが、今回の研修で改めて、相手の気持ちや感覚を想像し、一見困った行動をする人も「困った人ではなく、困っている人」として、その困り感に寄り添えるような人でありたいとの思いを強くしました。sun

バタバタとして、しばらく更新できていませんでした。JDD当日の内容も、近いうちに・・たぶん。sweat01

(さつき・くすのきセンター長)

11月28日に開催されたスヌーズレンセミナー(日本スヌーズレン協会主催)に参加してきました。pencil

スヌーズレン(SNOEZELEN)とは、オランダ語の「クンクン匂いを嗅ぐ」(SNUFFLEN)と「うとうとする」(DOEZELEN)という用語を組み合わせた造語で、外界(感覚)を探索することや心地よくまどろむ状態を示すもので、重度の知的障がいを持つ方々との関わりの理念として生まれて発展してきました。

一般的なスヌーズレンのイメージは、スヌーズレンルーム(多重感覚提供室)など、光や音の感覚刺激が準備された下で実施されるイメージがありますが、本当に必要なものは物理的環境より人的な環境で、居心地の良い感覚空間を共有することです。notes

 そこでは、障がいが重いとされる人も主役であることが実感でき、ありのままの自分が受け入れられ、自分で選び、自分で楽しむ時間で、パートナー(支援者以上に対等な関係)は、体験・文化を共有する存在になります。

言葉かけも外側から見たものでなく、本人の気持ちを持ち出せたものが良く「理解(解釈)を越えてなりきる一体感」が大切であるというお話もありました。

パートナーという言葉から想像がつくように、スヌーズレンが大切にしているものは非指導的なもので、現在重要と考えられる傾向にある治療的なものや効果を数値化できるようなものとは一線を画します。(ちなみに、これまでは「サポーター」でしたが今回のセミナーで「パートナー」という提案があり、「それがいいね」という感じになりました)

 

今回の研修を受けながら、自分の頭の中に「間(ま)」と言う言葉が浮かんできました。

として空、時そして互いの精神的距離()を共有すること、また、時には相手の自主性を待つことや結果が出るまでのわくわく感(広い意味の時)、こういったものを含めて「の共有」が大切だと感じました。cute

お互いの視線の先にあるものを通じた三項関係の形成にも通じるところが多いと思います。

資料の中に「スヌーズレンとは、二人の関係に“二人だけの秘密“という素敵な感情が加わるひと時であり、それはまるで恋愛のよう・・・安心できる雰囲気のなかで、相手のことを共感的に思いやり、体と心が互いに触れ合うなかで、それは深まっていく・・」とありました。heart04

そのようなものなら当然相性もあるでしょう。そして不思議と多くの人に受け入れられる人というのがいます。スヌーズレンの感覚同様に言葉で表せるものではないので、努力によってなれるものではないのかもしれませんが、素敵な「間」を共有できる・・そんな人になれればいいなーと感じた一日でした。 cherry

 

当日、会場で購入したグッズの一部です。carouselpony

スヌーズレン2.jpg  スヌーズレン.jpg

(さつき・くすのきセンター長)